HOME | サイトマップ | 免責事項
お気に入りに追加

お酒の強い人と弱い人はどこが違う!
調べたり今より強くなることも可能!?



お酒を乾杯する人々
お酒は人によって飲める量が違っています。お酒をいくらたくさん飲んでもぜんぜん酔わない人もいる一方でちょっとアルコールをなめただけで顔が真っ赤になってフラフラになってしまう人もいるようです。
飲める人はお酒の席も楽しいと思いますが、飲めない人にとっては飲み会も苦痛ですし飲めないことが悪いかのように思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
では、お酒に強い人と弱い人はなにが違うのか?お酒の強い・弱いを調べたり、お酒に強くなる方法について詳しく解説していきます。

お酒に強い弱いとは?

まずお酒に強い、弱いというのはどういうことでしょうか?
一般的にお酒が強い人というのは、お酒を何杯も飲めてあまり酔わない、もしくは酔っても飲み続けることができる人のこと。
お酒に弱い人というのはすぐに顔が赤くなってしまう、少し飲むと心臓がバクバクしてしまうなど少量でも飲むとすぐに身体に異常がでてくる人をいいます。
ただし、ここは個人差があり顔がすぐに赤くなっても飲み続けられる人もいますし、顔にはでないがスグに飲めなくなってしまう人もいます。

お酒を強い人と弱い人の違いは?

アルコールの分解図
では、お酒に強い人と弱い人との差はなんでしょうか?
これは主に肝臓で働く酵素が原因とされています。
アルコールを飲むと胃や小腸から吸収されて肝臓に運ばれアセトアルデヒドに分解されます。
分解されたアセトアルデヒドがさらに分解され尿や汗として体外に排出されます。
アルコール自体にはあまり毒性はありませんが、アルコールが分解された後のアセトアルデヒドには強い毒性があります。
アセトアルデヒドが処理できずに体内に多く残ってしまうと、頭痛や吐き気などの不快な状態になってしまいます。
このように、アセトアルデヒドを分解する能力が強い人は「お酒に強い人」、アセトアルデヒドを分解する力が弱いと「お酒に弱い人」、まったく分解できないと「お酒が飲めない人」という分類になります。

アセトアルデヒドの分解の能力はどうやって決まる?

アセトアルデヒドを分解する能力は「アルコール脱水素酵素(ALDH2)」と呼ばれ、3つに分類することができます。この分類は第12染色体によって決まるため、この型自体は生涯変わることはありません。
お酒の強さ タイプ 特徴
お酒に強い NN型 活性型 - 分解能力が強い
お酒に弱い ND型 低活性型(NN型の1/16) - 分解能力が弱い
お酒が飲めない DD型 不活性 - 分解能力がほとんどない
この3つの型については病院で調べることもできます。
また最近では郵送の検査キットなどもあり、爪を送るだけでも調べることができるので気になる方はチェックしてみてもいいでしょう。

お酒を飲み続けると強くなるか?

体内で燃焼するサラリーマン
「お酒を飲み続けると強くなる」というのは誰もが聞いたことがあると思います。実はこれはお酒が飲めるけど弱い、ある程度飲めるという人に限って本当だということが最近の研究でわかってきました。
お酒を多く飲むとアセトアルデヒドを分解する処理が追いつかなくなり別の酵素が分解を助けるようになります。
その酵素は肝臓の細胞の中の器官に存在するミクロソームエタノール酸化系酵素、(MEOS)と呼ばれています。このMEOS(メオス)は、定期的にお酒を飲み続けることで量が増えていくことがわかりました。そうです、お酒を飲み続けると強くなる原因はこのMEOSによるものだったのです。
お酒をまったく飲めない人はこの酵素を働かせることは難しいのですが、飲めるけど弱いぐらいの人であれば、この酵素を働かせることでお酒が強くなるのです。
そうか、やっぱり飲み続けることで強くなるのか!じゃあ毎日飲んで鍛えよう!
と思った方はちょっと待ってください。
このMEOSが活発になるのは、実はあまりよいことではないのです。MEOSが活発になるには大量のお酒で処理が追いつかないときです。
お酒を飲むのを止めると活性がまた低下するので、MEOSを活性化させ続けるには毎日多くのお酒を飲み続けないといけないのです。
お酒を飲み続けるということは、脳のアルコールに対する感受性も鈍るのでさらにお酒を飲めるようになり、アルコール依存症や他の病気になるリスクもあります。
実際にMEOSが活発な人は肝臓や他の臓器になんらかの障害があるという場合が多いのです。またMEOSの本来の役割は薬物の分解です。MEOSが常に活性化していると薬が効きにくくなったり、MEOSがアルコールの分解ばかりしていると、がんなどを処理する酵素が効きにくくなりがんのリスクが増えるなどの弊害もあるのです。

お酒に強いか弱いかが爪でわかる!?

アルコールの分解やアルデヒドの分解能力は病院での検査するか、郵送での検査キットでも調べることができます。方法は専用の爪きりで爪を切る、もしくは口腔内の粘膜を採って送るなどの手軽な方法です。
アルコールの分解能力、アルデヒドの分解能力に加え遺伝子のタイプを調べることでどのような病気にかかりやすいかもわかるようです。

アルコール感受性遺伝子分析キット

お酒に弱いので酔わずにお酒を飲みたい!

これまでの説明してきたようにお酒の強さは生まれつきのもので自分でコントロールできません。また飲み続けることでお酒を多く飲めるようになってもリスクが大きいのであまり推奨されないことがわかったと思います。
でも付き合いもあるし少しでも飲めるようになりたいという場合もあるでしょう。 その場合は以下の方法で少しでも身体にダメージを残さないように工夫してみてください。

体調を整える

一番はやはり体調を整えることです。お酒に強い人でも寝不足や体調不良ではすぐに酔ってしまいます。これは身体の機能が身体のアルコールを分解するところに集中できないためアセトアルデヒドが残ってしまうためです。飲むときにはできるだけ体調がいいときにしましょう。

水を飲みながら飲む

二日酔いをしないためには、水を飲むことが一番です。一番いいのはお酒を飲みながら水を飲むことです。アルコールを体内で処理するためには飲酒量と同等の量の水が必要です。ロックやストレートはできるだけ避けて水割りやチェイサーで飲むようにしましょう。

しじみを食べる

昔から言われている二日酔い対策としてしじみがあります。しじみにはタウリンやオルニチンという成分が多く含まれます。
タウリンは胆汁の排出を促し肝臓のアルコール解毒作用を活発にし、オルニチンは栄養の代謝や有害物質の解毒といった作用を助けるのでアルコールを排泄するのに役立ちます。

トマトを食べる

最近注目を集めているのがトマトを食べることです。トマトには抗酸化力の強いビタミンEの4倍の作用があるリコピンを含むためアセトアルデヒドの作用を抑えてくれます。 また、トマトにはクエン酸、GABAなども含まれるためで胃や肝臓を保護する作用にも優れているのです。
しじみを飲みながら食べることは難しいですが、トマトならトマトを使った「レッドアイ」などのカクテルもありますし、冷やしトマトなどは居酒屋メニューの定番なので置いてあるところも多いと思いますので気軽に試すことができるでしょう。

番外:日本人はお酒に弱い?

アルコールで酔って立ち上がれない男性
欧米人に比べて日本人はお酒が弱いといわれますが、それはなぜでしょうか? 原因は、アルコールを分解する酵素がかかわっているためです。
アルコールを分解するためには、まずアルコールを「アセトアルデヒド」に分解し、 その後に「酢酸」を経て「炭酸ガス」と「水」に分解します。
日本人は、遺伝的にアセトアルデヒドから先の分解能力が弱い人が多いため欧米人よりお酒に弱いのです。 もちろん個人差はありますので、一般的な欧米人よりお酒が強い日本人もたくさんいます。
ただし、欧米人や黒人は遺伝的に分解酵素をもたない方はいませんのでお酒を飲まない(嫌いまたは宗教上の理由など)方はいても飲めない方はいないようです。

モンゴロイドはお酒に弱い

お酒に弱いのは、「日本人」だけではありません。 大きく人種を3つに分けた場合、黒人、白人、黄色人種のうち黄色人種だけ「ALDH2」という酵素の働きが弱い人が多い傾向にあります。
この「ALDH2」には、お酒に強い活性型、代謝速度の遅い低活性型、酵素活性がまったくない非活性型という3つの種類があり、 日本人の約43~45%が低活性型もしくは非活性型といわれています。

日本人の分解能力

体内でアルコールを分解する
日本人の場合は、肝臓でのアルコール分解能力は体重10kgで1時間に1gといわれています。 一般的な成人男性(体重65kg)で1時間に6.5g、成人女性(51kg)で5.1gのアルコールを分解できます。
これは、日本酒なら1日2合、ビールなら大びん2本、ウイスキーならシングル4杯ぐらいが目安になります。 お酒は当然種類によってアルコールが含まれている量が異なります。
日本酒や、ワイン、ビールなどの醸造酒はあまりアルコール濃度が高くありませんが、 焼酎や、ウイスキー、ウォッカなどの蒸留酒は濃度が高くなりますので、基準の目安が少なくなります。
ちなみに、上記の量のお酒が体から抜けきるのに約11時間かかる計算になります。

アルコールが抜ける時間を調べる

アルコールが抜ける時間をお酒の種類別、体重別に表にまとめてあるので、自分の体重でどんなお酒を飲むと抜けるのにどれぐらいの時間がかかるのかがわかります。