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肝硬変のときの食事:制限や宅配業者など



バランスの良い食事を2人でとる老夫婦
肝臓は、食べ物から摂取した糖・タンパク質・脂肪を体が吸収できる状態にして貯蔵すると共に、必要な場合にエネルギーとして使う目的で体内へ送りだす役割を担っています。
そのため、肝臓が弱ったり、病気になると薬やアルコールの分解に支障をきたすようになります。 病気の種類にもよりますが、肝臓の病気を治すためには薬物療法と共に食事療法といって食事の摂り方や内容で治療していく方法がとられることがあります。
以前は、肝臓病の食事療法といえば「高たんぱく」、「高エネルギー」の食事がいいといわれていましたが、 最近では栄養を取りすぎることも肝臓に負担がかかるため栄養やエネルギーを適切に摂るように変わってきています。

肝硬変の食事療法

和テイストの昼間のリビング
肝硬変になってしまうと体に必要となる栄養素の消化・吸収・貯蔵の能力低下が生じて低栄養状態になりやすいです。
そこで肝硬変と診断を受けた場合には、薬物療法による治療すると共に食事療法が実施されて、肝機能の維持・改善で回復を目指します。
肝硬変のときの食事は規則正しい食生活は当然ですが、その他にも注意すべき高タンパク食品とその理由などについて知っておくと役立ちます。
肝硬変になっても、症状が表にでない時期を「代償期」、肝硬変が進行して症状がでてくる時期を「非代償期」といいます。 非代償期になると、腹水や肝性脳症などの合併症が起こりますのでそれに合わせて食事の内容も注意点が異なります。

代償期・非代償期共通の注意点

1日3食を規則正しく摂る
バランスの良い食事を心がける
適切なエネルギー量の摂取する
野菜、海藻類を意識して摂る
塩分を控える
添加物の多い加工食品を避ける

肝硬変代償期の食事

肝硬変の代償期では、大きな食事制限はありませんがバランスの取れた食事をこことがけることが大切です。
健康な人にも当てはまりますが、特に塩分の摂りすぎやカロリーの摂りすぎには十分に注意する必要があります。

非代償期の食事

非代償期では、塩分を控えたりバランスの良い食事をすることは代償期と変わりません。
非代償期になると、腹水や肝性脳症といった合併症が起こることがありその症状によって食事の制限も変わってきます。例えば腹水では塩分を制限しますが、制限の程度は症状の深刻度で変わるので医師の判断が必要です。
塩分を制限し6g以下に抑える
肝性脳症の場合はたんぱく質の制限をする
食事量を減らし夜食を摂ることがある

腹水の時の食事

腹水の時の食事は塩分制限が行われるようになります。 毎日の塩分6グラム以下に抑え、食事の量も少なくする必要があります。 実際の制限量は、腹水の程度にもよりますので医師の指示に従ってください。

肝性脳症

アンモニアが多くなると意識障害を起こすことがあるので たんぱく質を制限することがあります。たんぱく質が不足する場合はアミノ酸製剤が使われます。 便秘気味になると肝性脳症を起こしやすくなるので食物繊維を積極的に摂る必要があります。

食道静脈瘤

油の多い食品や食べ過ぎなどで食道を刺激しないようにする必要があります。 食道の炎症を悪化させないために、香辛料などの刺激物、固い食べ物、コーヒーなどは避ける必要があります。

肝硬変のときの食事の注意点

肝硬変時にいいバランスのよい和食の膳
肝硬変の代償期も非代償期も共に適正エネルギー・適正タンパク食を摂ることは大切です。
特に合併症の肝性脳症が見られる場合や血中アンモニアが高値の場合は注意が必要です。
通常、タンパク質を代謝する時に腸内細菌で生産されるアンモニアは肝臓内で解毒されます。
しかし、肝硬変で肝機能が低下しているために正常にアンモニアを無毒化することができません。
その為、血中アンモニアの濃度の増加を招いて肝性脳症のリスクが高くなるので注意する必要があるのです。
高タンパク食で注意しなければならないことは、高脂肪食に偏り過ぎて炭水化物や食物繊維量が少なくなることです。
食物繊維が減ることで便秘になると腸内の腐敗菌でアンモニアが増えることになって、肝臓の解毒作用の負担を大きくしてしまい肝硬変の改善の支障になるので注意したいことです。

規則正しく食べる

肝硬変のときには、規則正しい食生活として食事を1日3食規則的に食べることが推奨されます。 肝硬変で肝機能低下しているので栄養を貯蔵する能力が弱くなります。
エネルギー効率が悪くなっているので、食事と食事の間隔を開け過ぎずに3食決まった時間に食べるのが望ましいのです。 忙しいからといって、食事を抜いたり、時間を大幅にずらすような生活を続けていると肝硬変が改善しません。

食事の仕方の注意点

健康な人にも言えることですが、よく噛んで食べることは肝硬変の方は特に意識する必要があります。
よく噛むことで消化吸収効率が上がり合併症の食道静脈瘤や胃静脈瘤がある場合では出血を回避するといった面もあります。 また、他にもカロリーや脂肪を摂取し過ぎると肝臓に負担がかかるので、腹8分目を心がける、

調理方法での注意点

肝硬変で肝機能が低下し解毒機能も弱っていることを考慮して、肉・魚・卵などは生で食べるのではなく火を通すようにすることも大事です。

加工食品を控える

ソーセージ、ハム、ちくわ、かまぼこ、インスタント食品などの加工食品は添加物を多く含む上に塩分量も多い食品です。 添加物は肝臓で処理されるため肝臓に負担がかかってしまいます。完全に排除することは難しいかもしれませんが、意識してなるべく摂らないように気を付けてください。

食品の注意点

食べる食品は、ビタミンや食物繊維を多くとるように意識することが大切です。 ビタミンや食物繊維の多い食材は野菜、果物、キノコ、海藻類などです。ファストフードやコンビニ弁当などは添加物も多く野菜が少ないのでできるだけ避けるようにしてください。

お酒は控える

アルコールは肝臓で処理されるため、肝臓に負担をかけてしまいます。 肝硬変で肝臓の機能が大幅に低下しているので、肝臓に負担になることはできるだけ避けることが大切です。

肝硬変の人の1日のエネルギー量とたんぱく質

肝臓の働きが弱いと糖分が不足しやすくなります。 肝硬変の場合、エネルギー不足にならないように注意するとともに過剰にならないようにも注意が必要です。
1日に必要なエネルギー量は体重によって変わってきます。 おおよそ体重1kgに対してのカロリーは20~30kcalなので以下の計算式のように求めることができます。
1日の必要エネルギー量の計算式
体重 x 25~30kcal
体重ごとの1日の必要エネルギー量
体重 必要エネルギー量
40kg 1,000~1,200kcal
45kg 1,125~1,350kcal
50kg 1,250~1,500kcal
55kg 1,370~1,650kcal
60kg 1,500~1,800kcal
65kg 1,625~1,950kcal
70kg 1,750~2,100kcal
75kg 1,875~2,250kcal
80kg 2,000~2,400kcal
たんぱく質は肝臓に負担がかかるために過剰摂取には注意してください。
ただ、肝臓を修復するためにはある程度のたんぱく質が必要なので適量のたんぱく質を摂取する必要があります。
1日に必要なタンパク質の計算式
体重 x 1~1.5g
体重ごとの1日の必要エネルギー量
体重 必要エネルギー量
40kg 40~60g
45kg 45~67.5g
50kg 50~75g
55kg 55~82.5g
60kg 60~90g
65kg 65~97.5
70kg 70~105g
75kg 75~112.5
80kg 80~120g

肝硬変の食事を宅配してくれる事業者一覧

肝硬変のときの宅配サービス用の弁当
肝硬変を含めた肝臓の病気の場合、食事内容に注意することは共通しています。 しかし、一人暮らしで料理が苦手だったり、忙しくて食事に気を使えない場合には宅配という手段もあります。
肝硬変用の食事サービスというカテゴリはありませんが、健康食、減塩食などは肝臓病の人向けの内容とできます。
冷蔵のものは近隣の対象地域しか配達していませんが、冷凍の食事なら全国配送が可能です。
塩分制限、カロリー制限、たんぱく質制限、やわらか食など健康管理用の食事を宅配できます。冷凍での宅配便なので全国から注文できます。
健康コースとして塩分、カロリーコントロールした食事を選べます。 冷凍されたものを宅配便で送るため特に配達制限はないようです。 宅配便のため送料が670円かかります。
塩分制限食、糖尿病、腎臓病などのカロリー調整食が選べます。 宅急便による冷凍配送なので全国から注文可能です。
エネルギー、たんぱく調整食、やわらか食などがあり、塩分調整したものも選べます。 冷蔵食と冷凍食があり、冷蔵食の場合は関東、中部、東北の一部地域のみ注文可能です。冷凍の場合は全国から可能です。
糖尿病、腎臓病、透析治療用の食事サービスで塩分制限食はないようです。 関東・中部・近畿地方は送料無料です。
通常コースの他、たんぱく質、塩分、リン、カリウムを制限したコースがあります。 冷凍での配送なので全国から注文可能です。
夕食のみですが、神奈川、静岡、山梨へ宅配しています。 減塩食などの病気に対応した食事はないようです。